経済学部教員著書が「経済理論学会奨励賞」を受賞!

 経済学部経済学科高晨曦講師の著書『サービス論争の300年:欲求の視点に基づく一般理論の提案』(九州大学出版会)が、経済学の基礎理論の研究において優れた成果をあげた新進研究者に贈られる「第16回(2025年度)経済理論学会奨励賞」を受賞しました。

 本書では、300年もの間続くサービス労働をめぐる論争について、古典学説と現代理論との「掛け違い」に着目。古典と現代双方の課題を射程に入れる一般理論を模索するために、サービスへの需要形成およびサービスの提供形態を説明できる「欲求体制論」を提案しています。

 今回、本書の「テーマの一貫性と視点の豊富さとを兼ね備えたスケールの大きさ」、「今後の研究に大きな刺激を与えるもの」という点が評価されました。

 高講師は「今回の受賞を、本当に光栄に思います。経済学にとどまらず社会学全体に関心のある方、300年前と現在を横断するようなスケールの大きい学問に関心がある方にぜひ読んでいただきたいです。今後も、経済学において与件とされていた『欲求』のさらなる解明に努めたいです」と話しました。

【経済学部】

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