学生と福岡ソフトバンクホークスが動画を制作

 九州産業大学は福岡ソフトバンクホークス株式会社(以下ホークス)と共同で、動画を利用して国際的な野球競技の普及と技術力向上を目指す研究を行っています。

 ホークスの選手やコーチが指導するボールの握り方・投げ方といった野球の初歩から、ベースカバーや捕手の守備方法などの実践的内容までを、約10分の動画にまとめて中国の野球チームに送り、現地コーチが動画を理解して選手を指導するスタイルで技能向上の効果検証を行うもので、2021年8月末までに24本を制作して上海市の小学生と大学生が所属する41のチームに送りました。

 動画は、ホークスが作成したシナリオに沿ってホークスOB選手やコーチが実演する様子を「九産大×ホークス プロスポーツビジネス連携講座」を受講する学生が撮影・編集し、九産大の中国人留学生が国際交流センター職員監訳のもとで、中国語に翻訳しています。

 中国では、プロ野球のリーグが2002年から開始され、これまで日米のプロ野球組織による支援が盛んに行われたものの、人気・実力ともいまだ発展段階にあります。一方で、その経済成長と人口を鑑みると、中国での競技普及が野球の世界的普及の鍵を握っていると言えます。

 そのような中、日本の野球の高い技術力と礼儀作法を含めた文化的側面を導入し、野球人気と競技力を向上させたいという上海野球倶楽部の要望に、野球指導ノウハウのコンテンツ化を通じてブランド力の向上と国際市場の開拓を目指すホークスが応えて現地での指導を検討しました。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて現地指導が実施困難な状況になったことから、遠隔で実施可能な指導方法を確立したいと、「スマートコーチ」の導入など遠隔での運動競技技術指導法の研究を進める本学との共同研究が実現しました。

 ≫ニュースリリース動画を活用した野球の国際技術指導に関する共同研究について

【人間科学部】

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