芸術学部と理工学部の学生が「開運おみくじアプリ」で不正乗車を防止‼

 

 芸術学部理工学部の学生28人が、JR九州と連携し、西戸崎駅(福岡市東区)から宇美駅(糟屋郡宇美町)を結ぶJR香椎線が抱える課題解決や利用者促進のための「JR九州応援プロジェクト」に取り組んでいます。第一弾として、3月8日(水)から4月30日(日)の期間、不正乗車防止を目的とする「開運おみくじアプリ」の実証実験を開始しました。

 JR九州は2015年から、JR香椎線全16駅のうち14駅を券売機とICカードリーダーを設置した無人駅に。学生たちは常態化する無賃乗車・下車対策のため、現地調査や関係者へのヒアリングを実施し「切符を購入することでしか得られない楽しみを」と「おみくじアプリ」の開発を決定。切符の購入日と4桁のシリアルナンバーを読み込むことで、運勢・学問・恋愛・旅行からなる「今日の運勢」を占うことができます。

 アプリを開発した情報科学科3年の中島拓海さん(鳥栖高校)は、「おみくじとしての意味を持たせるため、同じ切符で繰り返し読み込んでも同様の結果が表示されるように設定する工夫をしました」、アプリ内のイラストやポスターを制作した写真・映像メディア学科2年の新谷弥咲さん(鞍手高校)は、「JR香椎線のレトロ感とマッチさせるため‟大正ロマン”をテーマに制作しました。一人でも多くの人の目に留まってアプリをダウンロードしてくれたら」と意気込みます。

 香椎駅の宮崎恵介駅長は「ポスターでの啓蒙活動には限界を感じていましたが、学生の‟切符の購買意欲を高める”逆転の発想に前向きな視点をもらうことができました」と話します。

 この他にも同プロジェクトとして、車両内の忘れ物として最も多い「傘」をテーマにした忘れ物防止ポスター7種類を制作し、3月2日(木)からJR香椎線各駅および香椎線を運行する819系「DENCHA」車内ドア上部に掲示しています。

【芸術学部・理工学部】

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