
1月10日(土)~13日(火)、本学にて台湾の現代アーティスト頼純純氏が代表を務める「頼純純藝術文化基金會(Jun T.Lai Art and Culture Foundation)」との連携プロジェクトとしてアート&デザイン研究センター主催のワークショップを実施しました。
頼純純氏は光や色彩、建築的空間を用いて人と社会の関係や記憶を可視化する、台湾の現代アーティストで、大阪・関西万博では大型アート作品「希望之花(フラワー・オブ・ホープ)」の展示やアートパフォーマンス「美麗花朵」を実施しました。
芸術学部芸術表現学科、芸術研究科の学生を対象とした本ワークショップには12名の学生が参加。学生たちは大学周辺の立花山や志武神社、三苫海岸などで「光」「素材」「エネルギー」「場」という各要素をテーマに観察し、持ち帰った漂流物などを使い共同でインスタレーション作品を制作しました。
最終日には完成作品と同じ空間で、フィールドワークで撮影した写真や映像などを鑑賞しながら最終発表を実施。学生たちは「山という場所は、行きは歓迎するように優しかったが、帰りには険しく牙をむいているようで生物的だった」「海には刹那的で突き放してくるようなエネルギーがあった」など、それぞれ3日間を振り返りました。
同氏は「皆が真剣に取り組んでくれて感動しました。芸術とは偏見や固定観念を取り除いて自身が見た世界であり、世界とのつながりを持つことです。今回のワークショップを通じて心に残ったプロセスは皆さんそれぞれ違ったように、皆さんが世界へ及ぼす影響もさまざまで、いつかまた一緒に作品へ取り組める機会を楽しみにしています」とワークショップを締めくくりました。
参加した大学院芸術研究科博士前期課程2年の渡久地佑弥さん(九州産業大学付属九州高校)は「今回のワークショップは特定の成果や完成、技術の習得を目的とするのではなく、自分がどのように見て、感じ、反応しているのかを問い直すことから始まりました。共同制作には、普段自分たちが用いる美的な判断や完成に向けた意識を持たずに光や素材に『なりきる』ということが非常に難しい反面、新しい視点を学ぶことができました。自分が設置した物について誰かがその形や場所を変え、また自分が手を加える、ということを繰り返して完成したインスタレーション作品ですが、そのプロセスはいつの間にか机で物が散らかっていたり、街や自然が変化していったりするような、複雑な要素の積み重ねによって出来た状況とどこか似ていると感じました」と語りました。
【アート&デザイン研究センター/芸術学部/芸術研究科】




