
芸術学部芸術表現学科4年の吉田惟生さん(新宮高校)が、法務省九州矯正管区と連携し、再犯防止に向けた職員の意識向上を図るとともに、一般の方々に対して、わかりやすく効果的な広報・啓発を行うことを目的に、再犯防止に関する広報用1ページ漫画を制作する産学連携プロジェクトに取り組みました。本プロジェクトで完成した漫画は、九州矯正管区内で実施された職員参加型の「吹き出しコンテスト」において活用されました。
全国的に初犯者は減少傾向にある一方で、再犯者率は依然として高止まりが続いている状況にあります。こうした課題を受け、再犯防止に向けた取り組みを、より身近で「考えやすい」形で届ける方法として、漫画表現を活用した企画が検討されました。その中で、本学に対し漫画制作の依頼が寄せられ、本プロジェクトの実施に至りました。
制作にあたって吉田さんは、刑務所を見学し、現場の業務や雰囲気を理解したうえで漫画原稿を作成しました。
吉田さんは「刑務所見学を通じて、出所後の生活において、社会との関係づくりに難しさを感じるケースがあることを知りました。そうした背景を踏まえ、周囲が相手の立場に思いを寄せ、理解を深めていくことが、再犯防止について考える一つのきっかけになるのではないかと感じました」と話します。作品については、「社会とのつながりを再び築こうとする人の内面に目を向け、その動機や葛藤を表現しています。一人ひとりが感情や思いを持つ存在であることを伝え、見る人が立場を超えて考えるきっかけになればと思い、制作しました」と制作意図を語りました。
作品は今後、同管区内の広報活動に活用される予定です。

「吹き出しコンテスト」受賞作




