男女協力で革新を!産学協同の実践教育!!

 理工学部では、KSUプロジェクト型教育プロジェクトベース設計演習」にて産学協同実践教育を実施しています。

 同プロジェクトは、理工学部内全学科横断型の課題解決型教育演習(PBL)で、少人数グループに分かれシステム開発を行うものです。グループごとに、リーダーや全体統括、進捗管理などの役割担当を決め、先輩学生のアドバイスを受けながら、実際にプロジェクトチームとして開発を行います。

 開発するシステムは、SCSK九州株式会社(福岡市博多区)の現役技術者が、顧客役として各グループに納期を定め発注し、学生たちは設計書とともに納品を行います。その後、12月23日(月)に開催される情報科学科産学懇談会においてその演習の成果をプレゼンすることになっています。

 顧客役の現役技術者は、より実践的な演習になるよう、各チームにWebページやアプリに使用する「Web系システム」と家電や自動車に使用する「組み込み系システム」の発注を行います。進捗報告の際には辛口なコメントもあります。また、ニーズに応えるだけではなく、顧客にさらに満足してもらえるよう、学生同士で真剣に意見をぶつけ合うのも同プロジェクトの特徴です。

 また、本学理工学部では、2025 年度入学者選抜から「理工学部総合型選抜(女子特別型)」を導入し、多様な視点やアプローチで新たなイノベーションの創出ができる理工系分野の人材育成を支援します。

 同プロジェクトに参加する女子学生のうち、理工学部情報科学科3年の後藤優希菜さん(福岡中央高校)は「実際のシステム開発と近い演習なので、企業の方の空気感や納期を守らないといけない責任感を味わうことができます」、加藤亜希子さん(松江工業高校)は「開発に向けて、現場経験のある技術者の方から実際にシステム要望をいただき、ニーズ分析から始めます。システムエンジニアとして実践的な経験ができることを実感しながら参加しています」、薮押悠莉さん(佐土原高校)は「先輩約や顧客役の方から、厳しい意見をいただくこともありますが、チームとしての役割とコミュニケーションを重ね、社会人になった感覚で開発に携わっています」と話します。

 培ったスキルは学生自身が、設計したソフトウェアの自律走行コンテスト「ETロボコン」にも生かされており、毎年好成績を残している本学学生のシステム開発の基盤につながっています。

【理工学部】

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