11月12日(火)グローバルプラザにて、アメリカ人画家チャズ・ゲスト氏のアートデモンストレーションイベントを在福岡米国領事館の共同主催で開催し、米国領事館関係者と学生教職員約120名が参加しました。
ゲスト氏は、ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズ生まれの画家・彫刻家で、同氏の作品は世界中の美術館に収蔵されているだけでなく、バラク・オバマ元大統領をはじめとする多くの著名人を魅了しています。
本イベントは日本でも制作活動を行うゲスト氏の「九州の若いアーティストと交流の場を設けたい」という思いを受け、在福岡米国領事館が、芸術学部を有する本学と共に企画したものです。
イベントは、日本との縁に関するエピソードを含むアートトークからスタート。アートデモンストレーションでは、スクリーンでJAZZのライブ動画を流し、演奏や映像からインスピレーションを得ながら、日本の墨と筑前茜染めの染料を用い、縦1940mm×横1303㎜のキャンバスに約40分かけて即興で作品の下絵を描きました。作品には、ステージ上でさまざまな楽器を演奏する人々を描かれました。ゲスト氏はダイナミックな筆遣いと色を重ねることで演奏者の表情を繊細に表現し「アートとは自然を受け入れ、自身の体を通してその筆からキャンバスに伝えるもの」と話しました。来場客はゲスト氏が使う墨の香りを感じる近さで制作過程を観覧しました。
質疑応答では、学生たちがゲスト氏に、アートに関する考えなどを質問しました。
芸術学部芸術表現学科2年の山本百李亜さん(九州産業大学付属九州高校)は「目の前でゲスト氏のストレートな表現を見ることができるとても貴重な経験でした。話を聞いて『思いのままに手を動かしてみる』という製作方法を自分も試してみたいです」と話し、同じく2年の桑原和花さん(九州産業大学付属九州高校)は「イメージを瞬時に捉え、描く姿を間近で見ることができ感動しました。ゲスト氏の作品の構図は学ぶ部分が多く、今後の自身の製作において参考にしていきたいです」と目を輝かせ感想を語りました。
【芸術学部】