
理工学部情報科学科の稲永健太郎教授、安武芳紘教授の地域公共交通運行管理支援グループは、実用化支援研究費の研究テーマ「デマンド運行管理機能を備えた地方公共交通向け統合運行管理支援システムの実用化」のもと、筑後市および関係事業者と連携し、公共交通分野における実用化支援の取り組みを進めています。
2025年度は、筑後市役所およびJR羽犬塚駅へのデジタルサイネージ導入やGTFS-JP※データ整備への協力を通じて、地域の公共交通の利便性向上を図る取り組みを行いました。
同研究グループは、2025年10月より筑後市で本格運行開始された羽犬塚駅周辺循環バス「はねバス」を対象に、運行情報を提供するデジタルサイネージを開発し、筑後市役所本庁舎内に設置しました。はねバスは、地方公共交通として市民の日常的な移動を支える重要な交通手段で、本サイネージの設置は筑後地区では初の事例となります。
さらに、開発したはねバス発車標表示機能が、2026年4月の設置に向けて工事が進められているJR羽犬塚駅東口前ロータリー付近のバス停に採用されることとなりました。
加えて、民間の路線バス事業者を対象としたGTFS-JPデータ整備の初事例として、福岡県京築地域で路線バスを運行する太陽交通株式会社と連携し、同社が運行する全9路線について2026年4月1日のダイヤ改正に合わせた一般公開に向け、データ整備の協力を行いました。
同研究グループでは、今後もデマンド運行管理機能や統合的な運行管理支援システムの実用化を見据え、公共交通分野における研究成果の社会実装と地域交通の持続的な発展に貢献していきます。
GTFS-JP:バスの位置情報を無線通信やGPSなどを利用して収集し、バスの現在位置や遅れの状況を可視化するシステム。事業者内では運行管理への活用、利用者にはリアルタイムで運行情報の提供を行います。

【情報科学科/産学共創・研究推進本部】




