久留米織の新たな可能性を提案

 

 九産大芸術学部デザイン学科4年の飯干晴菜さん(柏陵高校)と柴藤千夏さん(同高校)が、卒業研究として、久留米織の老舗である有限会社光延織物と連携して、オリジナルブランドの立ち上げプロジェクトに取り組んでいます。11月16日(水)、同社の光延浩子氏に、試作品ポンチョのファッションショーで企画案のプレゼンテーションを行いました。

 

 新ブランドは、「Pomodoro e・・・」(ポモドーロ・エ)。イタリア語で「トマトと・・・」の意味のこの名前には、古来ヨーロッパで貴重品であったトマトが普及したように、高級イメージの和服である久留米織が広く広まってほしいという願いに、「久留米織という伝統に新たな価値を」と、「e(〜を)」を加えました。

 

 20〜40代をターゲットとするこのブランドは、誰でもどこでもお洒落に着られることをコンセプトに、様々な質感の多様な素材を組み合わせ、ユニセックスなポンチョに仕上げています。

 

 来年2月の「九産大プロデュース展」での試験販売に向けて、指摘されたデザインの課題を再検討するとともに、商品化のための製造販売などを具体化させる予定ですが、二人は「肩口の切り返し、首周り、丈など細部にこだわって試作したつもりでしたが、まだまだ改善の余地があると感じました」、「若者ならではの感性を十二分に生かし、新しいマーケットを開拓できる商品に仕上げたい」と意欲を語りました。 

 

 

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