10月25日(金)、F Ventures LLP(福岡市博多区)代表パートナー両角将太氏およびSGインキュベート株式会社(福岡市博多区)猪部歩氏、柿田更緒里氏の3名の講師が、商学部経営‧流通学科船岡健太教授の授業「九州金融ビジネス」にゲスト出演しました。
同科目は、九州から新たな製品・サービスを生み出し、雇用の増大に貢献する新規株式公開企業を輩出するには、どのようなサポートが有効なのかについて学修するものです。
講義の最初に猪部氏から、同社の概要について説明が行われ、西部ガスグループのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)として「ご出資先と連携して、地域で新たな価値を共創したい」と述べ、F Ventures LLPが運用しているファンドにも出資を行い、両角氏とともに九州がさらに暮らしやすいエリアとなるように投資を通じて貢献したいと話しました。
次に、両角氏は、学生時代のインターン経験やF Ventures LLP立ち上げ後の自らの投資経験をもとに、新しい投資先を決定する要素や起業家の発掘方法を説明。実際に、起業時から投資支援を行った株式会社タイミーの創業期エピソードについても語りました。両角氏が話す、初期の失敗談や本年7月における新規株式公開までのストーリーを、学生たちは興味津々の様子で聞いていました。 質疑応答では、学生から「まだタイミーのアプリが始動しておらず、ビジネスプランのみの状況で、何を判断材料として投資に踏み切ることができたのでしょうか」などの質問に対して、両角氏は一つ一つ丁寧に対応していました。
講義の後半、両角氏は「世の中に生まれるイノベーションは、外の世界や若い発想からです。今、皆さんが持つアイデアや疑問を忘れず持っていてほしいです」と学生たちにメッセージを送りました。
また、両社はベンチャーキャピタルを主要事業とし、スタートアップ企業の支援を通じて、福岡を中心に新たな市場喚起を行っており、F Ventures LLPは、11月9日(土)にFukuoka Growth Next(福岡市中央区)で開催されたU25世代向けスタートアップイベント「TORYUMON FUKUOKA 2024 IGNITE」の企画運営も行っています。同イベントには受講学生も参加し、スタートアップの起業家と交流を行い、参加学生は「起業家のベンチャーキャピタルに対するプレゼンテーションを拝聴させていただき、『ここで事業資金を獲得するぞ』という迫力を感じました」、「起業というのは遠いところにあるものでしたが、両角さんのような方に支援していただけるのであれば、起業もキャリアにおける一つの選択肢であると感じました」と感想を述べました。
【商学部経営・流通学科】