産業経営研究所の安熙卓所長(商学部経営・流通学科教授)の著書『労使関係の日韓比較』(文眞堂)が、東アジア地域における経済や経営に関する優れた研究に対して贈られる東アジア経済経営学会「優秀研究賞」を受賞しました。
本書は、日本と韓国の労使関係を比較・分析し、その実態と特徴を明らかにしたもので、両国の労働運動や労働組合および経営者団体の歴史、団体交渉と労使協議制度の特徴などを歴史的・文化的・政治的背景から分析し、「労使協調型」の日本と「労使対決型」の韓国という両国の労使関係の特徴を明らかにしました。
東アジア経済経営学会の審査員からは、両国の労働運動の歴史を時系列に説明した点や、労使関係の実態と特徴を多面的かつ詳細に分析した点、労使関係の国際比較研究が乏しい中で日韓比較の視点を取り入れて分析を行った点などが評価されました。
安教授は、「名誉ある賞を受賞し、本当にうれしいです。労使関係研究者ならびに経営者や労働組合、日韓に進出する企業の担当者の方々のお役に立てれば」と喜びを語りました。
【商学部】