商学部教員著書が「日本マネジメント学会賞『山城賞(本賞)』」を受賞!

 商学部経営・流通学科 木下耕二准教授の著書『ダイナミック・ケイパビリティのフレームワーク: 資源ベース再構成の組織能力』(中央経済社)が、経営原理の実践に関する技法の体系化、技法の新展開等、経営体の諸活動に関する実践的研究の発展に貢献した研究に対して贈られる日本マネジメント学会の学会賞である山城賞(本賞)を受賞しました。

 本書では、ダイナミック・ケイパビリティ(以下、DC)、組織能力、ミドルマネジメントに関して渉猟した先行研究の理論的考察を踏まえたうえで、DC先行研究の限界を明らかにし、調査・研究の枠組みを設定しています。さらに、グローバルニッチトップ企業であるHORIBA(堀場製作所)のM&Aに関する事例研究を行い、当該M&Aに係るDCを具体的に記述し、ミドルマネジメントが大きく貢献していることを明らかにしました。

 本書は、「①DCを提示するための枠組みの策定」「②詳細な事例研究によるDCの具体的提示」「③DC発揮におけるミドルマネジメントの貢献の明確化」という三点の研究成果が、DCという可能性を秘めた経営原理の体系化、新たな視点の提起、また実践的研究の発展に寄与すると評価されました。

 木下准教授は、「栄えある賞を受賞し、本当に光栄です。今後も、競争優位持続に資する組織能力の解明に、学術的に、そして実務的にも貢献したいです」と喜びを語りました。

【商学部】

商学部のトップページへ