令和7年度表面技術協会九州支部で「優秀学生賞」受賞!

 2025年度に生命科学部生命科学科を卒業した來島琉志さん(玄洋高校)が卒業研究として取り組んだ「近傍pH測定による塩化亜鉛浴からの亜鉛電析挙動の評価」が、一般社団法人表面技術協会九州支部の「優秀学生賞」を受賞しました。

 同賞は、金属などの素材を処理する技術である「表面技術」に関わる分野を専攻する優秀な学生を表彰するものです。

 受賞した研究は、鉄のサビ止めに不可欠な亜鉛めっきの浴成分※1の作用に関するものです。酸性電気亜鉛めっき浴では、良好な外観のめっき皮膜を得るために、長らくアンモニア化合物(アンモニウム塩)が液体(浴)に添加されてきました。

 近年の水質汚濁防止法の厳格化により、窒素化合物を含み、かつ排水中の亜鉛の回収を妨げるアンモニウム塩の代わりに、カリウム塩が添加されるようになりました。しかし、カリウム塩を用いた場合、良好なめっき外観が得られる条件が狭くなるとの課題がありました。この違いについては、アンモニウム塩とカリウム塩のpH緩衝能※2の違いであると説明されてきましたが、実測によってその差を示すことはできていませんでした。

 本研究では、微小Sb電極を用いた陰極近傍のpHを測定する手法により、この2種類の塩がもつpH緩衝能の違いの実証に成功したことをまとめたものです。

 来島さんは「卒業研究で取り組んだテーマが評価され、大変うれしく思います。指導いただいた先生方に感謝しています」と喜びを語りました。

※1 浴成分:液体の中に含まれる成分のうち、対象にゆっくりと働きかけて、性質や状態に変化をもたらすものを指します。
※2 pH緩衝能:液体の性質が変わりすぎないように、バランスを保つはたらきのことです。少し成分が加わっても、状態が安定しやすくなります。

【生命科学部】

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