生命科学部教授 「逸見賞」2年連続受賞!

 

 生命科学部生命科学科中山素一教授の論文『甜菜糖てんさいとうの耐熱性細菌芽胞の汚染評価と紫外線殺菌による不活化』が、缶詰などの製造技術発展に寄与した研究や論文に与えられる「平成30年度逸見賞」を受賞しました。

 受賞した論文は、昨年の『Alicyclobacillus acidocaldarius およびその近縁菌の酸性飲料での増殖性評価』に続く2年連続の受賞で、自動販売機などで販売されるミルクコーヒーを中心とした低酸性飲料缶詰の微生物による変敗事例の原因とその対策について研究したものです。

 中山教授らのチームは、複数の工場で製造工程別に変敗原因となる高温性有芽胞細菌の砂糖への混入リスクを調査し、高温性細菌芽胞の滲出工程の管理や原料の甜菜に付着する土壌からの細菌芽胞の持ち込みの低減など混入防止策について究明、飲料製品の安全性向上に大きく貢献しました。

 中山教授は、11月8日(木)に開催された授賞式で、「連続受賞ができて、とても光栄です。今後は、研究室の学生と共に食品産業に貢献していきたい」と喜びを語りました。

 変敗・・・微生物による腐敗化などにより、食品が本来の性質を失って食用に耐えない状態になること

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