国際文化学部日本文化学科酒井順一郎教授のゼミナールでは、プロジェクト型教育「REAL JAPAN PROJECT」を実施しています。同プロジェクトでは、取り組みの一つとして、毎年海外の大学を訪問し “REALな日本(言語や文化)”を伝える活動を通して、日本と相手国の言語や文化を新たな視点で比較し交流を深める活動をしています。
同プロジェクト参加学生10名は、5月27日(火)~5月31日(土)、韓国釜山を訪れ、釜山外国語大学日本語創意融合学部で、日本語を学ぶ現地の学生と研究発表・文化交流を実施。その後、JK日本語専門学院では、九産大のプロモーション活動を行いました。
釜山外国語大学では、「韓国語」「韓国文化論」などの講義を聴講。講義後は学生同士で恋愛観や年金制度、文系学生の進路、文化継承の課題など、日韓の社会問題や文化について多様なテーマをプレゼンし、活発な意見交換を行いました。
JK日本語専門学院では、日本の大学における学びや九産大の紹介とともに、日本の大学への進学を検討している韓国人学生との文化交流を行いました。
同学科2年の松永知寛さん(鹿児島城西高校)は「今回の韓国研修では、『リアルな日本を伝える』ことを意識し、事前調査をしっかりと行ったうえで現地での発表に挑みました。また、AIの活用や言語学習への応用についても話し合い、技術がもたらす学びの可能性について考える機会となりました。文化交流を通じて特に印象深かったのは、韓国の学生たちが少子高齢化問題や徴兵制といった自国の課題や制度に真剣に向き合い、そのリアルな声や高い危機意識に触れたことです。彼らが厳しい背景を持ちながらも、自身の将来に真剣に向き合う姿勢に刺激を受けました。また、国立日帝強制動員歴史館の見学では、日本の過去の行為とその影響について重く深い学びがあり、歴史的事実にしっかり向き合うことの大切さを実感しました。一方で、今年が日韓友好60周年という節目である中、今回の学生レベルでの交流が未来につながると強く感じました」と研修での学びを振り返りました。
【日本文化学科】