国際文化学部日本文化学科川松あかり講師のゼミナールでは、株式会社ちくほう竹活(田川郡福智町)と連携し、深刻化する放置竹林問題を社会に発信する取り組みを行っています。
地域社会に生きる人々の文化の調査・発信を目的とする川松ゼミ。活動の一環として、筑豊地域の放置竹林問題に注目しました。現地でのフィールドワークを重ね、問題への理解を深めた同ゼミ生たちは、放置竹林の伐採・活用を通した地域づくり活動を行う同社と協力し本学内での展示を企画。同地区で行われている「神幸祭」の山笠を模した竹灯籠を製作し、放置竹林問題を発信することにしました。
竹灯籠の製作には、電気工学研究部も加わりました。特にこだわったのは、山笠を彩る140本の「バレン」です。学生たちは実際に神幸祭の準備現場を訪れ、その制作方法を習得。ゼミ生と電気工学研究部の学生が約2週間かけ、一つひとつ丁寧に作り上げました。ライトアップも、実際の祭りを参考に、バレンが美しく照らされるよう工夫が凝らされています。完成した幅約4m、高さ約5mの作品は、一般の方が学内を訪れる学文祭やホタルナイトなどに合わせ、5月19日(月)~6月26日(木)の期間、2号館1階広場に展示しています。
【プロジェクト参加学生メッセージ】
■国際文化学部日本文化学科3年 浦海音さん・中村奈那羽さん・牧園優奈さん・村田彩美さん
「私たちは、昨年度から竹や放置竹林問題について自分たちで調べてきました。昨年のKSU VISION DAYでの活動発信に加え、今回、田川風治八幡宮神幸祭へのフィールドワークなども行い、1年間の活動の集大成としてこの作品を制作しました。電気工学研究部をはじめとする多くの方々の協力をいただき完成した作品です。たくさんの方に私たちの学びの成果と作品の迫力が伝わると嬉しいです」
■国際文化学部日本文化学科2年 小島覇央さん
「事前の調査やフィールドワークとして『神幸祭』について詳しく調べました。その内容をまとめパネル展示したので、地域の文化伝統を合わせて知ってほしいです」
■電気工学研究部 幹事/理工学部電気工学科2年 城戸陽斗さん
「電気工学研究部は山笠のライトアップのほか、川松ゼミと共同でバレン製作、フィールドワークにも参加しました。日本文化学科と電気工学研究部という他分野の2団体が、文理の協力で完成した学生プロジェクトを是非皆さんにもご覧いただきたいと思います!」
※バレン:山笠につける飾りで細く割いた竹でできている。
【日本文化学科】