
12月15日(月)、国際文化学部国際文化学科秋保さやか講師の「国際協力論」にて、一般社団法人海外コンサルタンツ協会(以下、ECFA※1)の河野敬子氏と、アイ・シー・ネット株式会社(以下、IC Net)の内田武志氏を講師に迎え、国際協力の現場について学ぶ特別講義を開催しました。
河野氏は、NPO団体や国際協力機構(JICA)での勤務を経て、ECFAに着任。人材育成や広報、関係省庁との調整業務などを通じて、途上国の社会課題解決に挑む開発コンサルタントを多角的にサポートしています。実際に現場でプロジェクト始動するまでの政府開発援助(ODA※2)と開発コンサルタントの関わりの他、国際協力の形態や分野を紹介しました。
内田氏は、持続可能な国際協力を目標とするIC Netで、人材育成、制度構築、技術指導などのプロジェクトに携わっています。現在までのキャリアパスに加え、エチオピアでの農業系技術協力プロジェクトやモンゴルで行った民間企業とのプロジェクトについて紹介。国際協力の仕組みやプロジェクトに関わる人々の多様性を学生に伝えました。
河野氏は、国際協力には分野や方法を含め多様な関わり方がある点を強調しつつ「自身はどの分野に、どんな立場で関わりたいのか考えてほしい」と学生たちにエールを送りました。さらに、「国際協力は日本人だけで成り立つものではない。現地の方を含め、良い信頼関係を築くことが大事」と現場での心得をアドバイス。学生時代には、必須となる英語と、関心分野の基礎をしっかり学ぶよう助言しました。
同学科1年の堤竜之介さん(福岡講倫館高校)は「開発コンサルタントの具体的な仕事内容を伺えて大変勉強になりました。特に、異業種からのキャリアパスを経て現職で活躍される内田氏の話は、自身の将来を考える上で参考になりました。現地でのヒアリングや調査が重要なステップであることを学んだので、今後の学びや国際協力の活動に生かしていきたいです」と話しました。
※1日本の開発コンサルタント企業が加盟する業界団体
※2先進国の政府や政府関係機関が、開発途上国の経済開発や福祉の向上を主たる目的として、返済負担の少ない条件で資金や技術を提供する国際協力活動
【国際文化学部】




