スタンフォード大学SPICEヤマシタ氏特別講演会

 5月13日(火)、スタンフォード大学SPICE講師のカスミ・ヤマシタ氏を特別講師に迎え、国際文化学科の学生を対象に『日系アメリカ人の歴史』をテーマに特別講義を行いました。

 ヤマシタ氏は、日系移民とその子孫に関する研究を専門とする文化人類学者です。福岡県と大分県がSPICEと連携して実施するオンラインコース「Stanford e-Oita」と「Stanford e-Fukuoka」を担当しています。

 今回の特別講義は、本学とスタンフォード大学SPICEとの連携教育の一環として実現しました。講義では「日系アメリカ人の歴史」をテーマに、第二次世界大戦中の強制収容に関連して、自宅を追われた当時の日系人の遺留品を預かったパナマホテルに纏わる話やハワイ州初の日系アメリカ人連邦下院議員であるダニエル・イノウエ氏の活躍について紹介がありました。

 ヤマシタ氏は学生に対し「私たちは歴史を国単位で学ぶことが多いですが、教科書などでは、自国から他国へ移住した人々の歴史は詳しく語られていない場合があります。しかし、彼らは国と国を結ぶ架け橋であり、差別といった困難に立ち向かった人々もいます。彼らの歴史は、私たち自身の歴史の一部なのです。皆さんがこれから世界へ羽ばたく時、自分たちよりも先にその土地へ渡り、未来を切り開いた人々の存在にぜひ目を向けてほしいと思います」と語りかけました。

※SPICE(Stanford Program on International and Cross-Cultural Education):初等教育から高等教育までのカリキュラム開発や教員の専門性開発、遠隔学習コースの開発を行っているスタンフォード大学の部局

【国際文化学科】

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