「赤れんが卒業制作展2026」で最優秀賞を受賞

 建築都市工学部建築学科の中内あさひさん(長崎日本大学高校)が、「赤れんが卒業制作展2026」において最優秀賞を受賞しました。

 本展は、全国の建築系学生が卒業設計を持ち寄り、建築家や大学研究者による公開審査を通じて優れた作品を選出するコンテストです。毎年、応募総数約1,000点から一次審査を通過した100点が展示され、さらに公開審査に進む10点が選ばれます。今年、中内さんはその10点に選出され、プレゼンテーション後の最終審査で最高点を獲得。ディスカッションを経て最優秀賞として選出されました。

 受賞作品「山の痕跡、光を迎える」は、福岡県田川郡香春町の香春岳を舞台に、自然と建築の関係を根本から問い直す提案です。長年の採掘によってできた”削られた痕跡”をベースに、かつて山が持っていた等高線をなぞるように鉄骨トラスで構造体を作り、トラスの隙間に二ノ岳で採掘される石の端材を充填し、石の隙間から差し込む光を感じながら産業遺構を内側から体感できる施設です。

 審査では、作品の持つシンプルさと美しさが高く評価されました。削られた山の形を建築によって元の姿へ引き戻そうとする提案に、産業遺構を大胆に扱う再解釈が新鮮で、敷地と環境を丁寧に読み取りながら空間を作り上げている点も魅力として挙げられました。こうした独創性と説得力が総合的に評価され、最優秀賞の選出に繋がりました。

 中内さんは「このような素晴らしい賞をいただき、本当に光栄です。制作は3年の後期から1年かけて取り組みました。当初は”光を扱いたい”とい想いからスタートし、自然と向き合える敷地を検討するなかで香春岳に出会い、土地の痕跡と光の関係をどのように空間として立ち上げるかを探り続けた1年でした」と語りました。

 同学科ではアドバンストプログラム「ABC建築道場」を中心に高度な設計教育と実践的な取り組みを行っており、これまでも各種コンテストで多くの入賞実績を上げています。今回の受賞は、こうした学びの成果が大きく結実したものといえます。

※トラス:複数の直線部材(鉄骨・木材など)を、三角形形状に組み合わせた骨組構造

【建築学科】

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