子供に片付けを誘発させるための収納家具の提案と制作

住居・インテリア学科

■作品の概要

近藤研究室 竹内颯

 片付けが苦手な子どもに対し、収納家具を利用して片付け自体も遊びの一種として取り入れられる家具を制作した。収納は、縦3列、横3列の引き出し式の収納箱があり、その側面にライオンや象、イルカ、ペンギンの4種類の動物をレーザーカッターで表現し、正面から見て9面の絵を1つの絵として揃えられる仕組みとした。1歳から4歳の子どもたちに実際に使用してもらった結果、2歳以上では、完成イメージの絵を見ながら楽しく収納する様子を確認できた。

■作品の講評

 収納する行為自体を子どもの遊びとするアイデアを、家具として実現させたことをまず評価したい。収納箱は、子どもがなるべく使いやすくするため、軽い素材である桐とし、2歳から一人で使うことが出来ているところも優れている。採用した絵は、子どもの好奇心を育む動物と海の生き物についてのアンケート結果をもとに決定し、桐にレーザーカッターで絵を表現したことで、木のぬくもりを感じられる優しい家具となった。完成イメージの絵を掲示する場所まで設定できるとさらに良かったと思う。