学生のアイデアを障がい者グループホーム実現に活かす
住居・インテリア学科■作品の概要
香川治美研究室 森陽菜/前川佳人
本研究は,障がい者グループホームにかかわる全ての多様な人々とのまちづくりをめざす「大きな福祉のまちづくり事業」の一環である。全ての多様な人々とはホーム入居者だけではない。入居者の家族,ホーム社員,地域住民,行政,建設業者など全ての多様な人々が「もちつもたれつ」かかわっている。本研究は,大学で住居・インテリア学を研究する学生と教職員が大きな福祉のまちづくりで担える役割を,地域共創型課題解決に取り組むことで明らかにできた。
■講評
以下3点を評価する。抽出された課題への積極的な取り組みに期待したい。
- 障がい者グループホームを含む福祉のまちづくり実現の一部に,学生のアイデアを活かすモデルを明らかにしたこと。
- 2021年以降4年間にわたるKSUプロジェクト型教育による活動について,研究学会発表ポスターにまとめるだけでなく,課題抽出し,次なる活動を開始したこと。
- 本研究の学生リーダーとしスタジオ内の16 名の学生のまとめ役を担い,また福岡市内の総合建設•福祉事業に取り組む株式会社スエナガヘの窓口として産学連携も推進していること。
なお本研究は,公益社団法人日本都市計画学会九州支部2024年度支部長賞を受賞した。