九産大内駅〜学生と共に移り変わる駅〜

住居・インテリア学科

■作品の概要

諌見研究室 草本龍輝

 九産大内駅は、九州産業大学の機能を取り込んだ新しい駅です。学生作品展示スペースやえきなかギャラリーを設け、大学の活動を地域に発信します。3階には待合室兼展示空間を配置し、誰でも自由に鑑賞できます。改札口を2箇所に分けることで混雑を緩和します。2階には大学と地域をつなぐ自由通路を設け、曲線壁面に作品や掲示板を配置しています。コンクリート打ち放しの外観とS字形状が、大学とまちの移り変わりを象徴するデザインです。

■講評

 本研究は、JR九州(九州旅客鉄道株式会社)建設工事部との共同研究「駅舎と地域の計画と設計の研究と教育」の成果であり、JR九州建設工事部賞を受賞しました。大学と関わる駅の事例は非常に貴重であり、駅が地域のランドマークとなる中で、大学との関係性をどう築くかが重要です。駅に広告的な役割を持たせ、学生の作品や活動を地域に発信することで、大学がより身近な存在になる可能性があります。駅の新たな価値を示した優れた提案です。