
商学部経営・流通学科柳田志学准教授が担当するグローバル・フードビジネス・プログラム(GFBP)科目「食品ビジネス研究Ⅱ」でGFBP3年生12名が、実在する日本の飲食店などをモデルにした「海外進出戦略」の策定に挑みました。
ビジネスプランの考案にあたり、前学期にコメダ珈琲店の中国・台湾・インドネシアなど海外店舗の展開や欧州での飲食店ビジネス構築に携わった経験を持つ遠藤浩介氏(インドネシア現地法人:PT Gohketsu Kokusai Indonesia代表)によるオンライン特別講義を受講。実際の海外出店事例をベースに、具体的な成功・失敗事例に加え、現地の文化に合わせた業態の在り方や進出時に配慮すべきポイントを学びました。
その後、学生は4チームに分かれ、「天ぷら」「ちゃんぽん」「お好み焼き」の各専門店および日本食材の加工食品輸出企業をモデルとした海外進出シナリオを構築。12月25日(木)、集大成となる最終発表会では、前期の文献学修や特別講義で得た知見を結集し、ターゲット国の選定(進出先)から、フランチャイズや直営といった参入形態、現地での食材調達ルート、さらには現地の労働慣習に即した人材育成策まで、多角的なビジネスプランを遠藤氏に提示し講評を得ました。
遠藤氏は「私は現場で『日本の食文化を海外に広めるにはどうしたらよいか』を学びましたが、皆さんはすでに大学からその研究ができています。今回学んだことをきっかけとして、自らの道を切り拓いていってほしいです」と学生にエールを送りました。
発表を終えたGFBP3年の中島碧さん(中村学園女子高校)は「ゼロからのビジネスプラン立案は非常に難しい課題でしたが、それ以上に多くの学びがありました。他チームの発表や遠藤代表からの講評を通じ、海外展開には多文化共生や食のローカライズ、地域特性に合わせた広報戦略など、緻密に考慮すべき要素が多層的に存在することを再認識できました」と話しました。

【グローバル・フードビジネス・プログラム】




