学生が描く未来のモビリティUX 清水稔研究室がデザイン提案

 

 芸術学部生活環境デザイン学科生産造形デザイン専攻清水稔研究室では、未来のモビリティ体験を学生の視点から創出するプロジェクト「2035年のあったらいいなスズキ」に取り組みました。本プロジェクトは、スズキ株式会社の受託研究として実施されたもので、学生たちが考える未来の車のUX(ユーザー体験)をデザインに落とし込み、3Dモデリングとプレゼンテーションを通じて提案を行いました。

 今回のプロジェクトには、2〜3年生の学生15名が参加。7つのデザイン案が生まれ、7月30日(水)に静岡県浜松市のスズキ本社にてプレゼンテーションを実施しました。学生たちは、デジタルモデリングによるCGや3Dプリンティングによる模型サンプルを用いて、各案の提案を行いました。同社のデザイナーより意見とアドバイスを受け、将来モビリティーデザイナーを目指す学生にとって、大変貴重な体験となりました。

 さらに今回は、学生がモデリングしたモビリティーを映像上で走行させる映像作品も制作。未来の都市とモビリティが融合する世界観を視覚的に表現し、デザインの背景にある体験価値をより深く伝える試みとなりました。

 四輪のデザインからモデリングまでを一貫して担当した2年生の岩田倖祈さん(筑前高校)は、「デザインからビジュアライズ、モデリングまで全体のクオリティを統一することに苦労しました。自分のデザインに常に疑問を持ち、より良いものを生み出すために粘り強く取り組みました。動画制作や機能面の工夫を通じて、実際に“あったらいいな”と感じてもらえるよう意識しました。スズキの現役デザイナーから直接アドバイスをいただけたことは非常に有意義で、将来モビリティ業界で活躍するための力を養えました」と語り、エクステリアとデジタルモデリングを担当した3年生の西村歩さん(九州産業大学付属九州高校)は「自分の提案を相手に共感してもらうために、教授や先輩との認識のすり合わせが難しかったです。チームメンバーとの役割分担にも時間がかかりましたが、週一回のミーティングに向けてクオリティを高め続けたことで、デザイン力が成長したと感じています。旅行体験を充実させる効率的な長距離移動手段を提案できたことが特に印象に残っています。将来は二輪のモデラーとして活躍したいです」と振り返りました。

 同研究室では、「人の体験価値を捉える」ことを軸に、デザインの加速と深化を目指しています。今回の取り組みは、学生の創造力と技術力を可視化する貴重な機会となり、企業との連携による実践的な学びの場としても大きな成果を上げました。

 今後も社会とつながるデザイン教育を推進し、次世代のクリエイター育成に力を注いでいきます。

「2035年のあったらいいなスズキ」プロジェクトメンバー
2年:岩田倖祈さん(筑前高校)、局光希さん(九州産業大学付属九州高校)、平野公誠さん(伊万里高校)、松浦凰介さん(九州産業大学付属九州高校)、村田和寿さん(熊本工業高校)
3年:川畑遥翔さん(常磐高校)、合屋颯真さん(九州産業大学付属九州高校)、西村歩さん(九州産業大学付属九州高校)、久豊翠さん(鹿島朝日高校)、藤田啓祐さん(九州産業大学付属九州高校)、安本悠太さん(筑紫高校)、山下晴生さん(福岡中央高校)、小川姫乃さん(福翔高校)
4年:竹添岳さん(福岡中央高校/デザインアドバイザーとして参加)


デジタルツールを用いてモデリング、CG、3Dプリンティングを行いデザイン提案のクオリティーを高めました。

スズキ株式会社(浜松本社)でのプレゼンテーション。


プロジェクト期間中には、スズキ株式会社のデザイナーによるデザイン指導に加え、本学卒業のクレーモデラーおよびデジタルモデラーによるモデリングの直接指導が行われました。

【生活環境デザイン学科】

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