芸術学部と短期大学部の学生がカーモデラーに挑戦

 芸術学部生活環境デザイン学科造形短期大学部の学生9人が、カーデザイナーが描いたデザイン画を、クレイ(工業用粘土)を用いて3次元モデルにするカーモデラ―に挑戦しました。

 青木幹太教授と日産自動車が、共同で行ったワークショップで、「職人(カーモデラー)の仕事や思いをじかに接して知ってもらいたい」という思いがマッチして実現したものです。昨年11月、2日間にわたって車の空力特性などの基礎知識を学んだ学生たちは、日産の現役カーモデラーの指導のもと、冷めると固まるクレイに戸惑いながら、約2カ月かけてクレイモデルを完成させました。

 1月17日(金)に行われた日産へのプレゼンテーションで総評した森谷淳一氏(日産自動車グローバルデザイン本部・神奈川県厚木市)は、「2カ月にわたって指導しましたが、学生の成長は目まぐるしく、それぞれ発見や習得点があったことがうれしかった。物事を広く捉えられるようになると、視点や考え方が変わり、さらにモノづくりが楽しくなると思います」と語りました。

 将来、車のデザイン開発に携わることを目指す、生活環境デザイン学科1年の谷岳登がくとさん(鞍手高校)は、「休みの日も毎日制作に励むほど大変でしたが、とても奥の深い世界だと実感しました。このワークショップに参加したことで、ぼんやりと思い描いていた目標が明確になりました」と目を輝かせて話します。

 青木教授は、「表面的な部分だけを見て知った気持ちにならないように、学生に『何事も経験』させたい。今後も、体験型講座のワークショップでの学びを展開していきたい」と話します。

【芸術学部】

 

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