今年も柿右衛門様式窯で窯開き

 九州産業大学柿右衛門様式窯で、7月19日(木)に窯開きを行いました。窯開きは平成12年から実施し、今回で58回目です。

 

 窯から取り出した作品は、芸術学部大学院芸術研究科造形短期大学部学生の作品のほか、ウイークデー・キャンパス・ヴィジット(WCV)や陶芸講座に参加した中高生の作品など、約500点です。

 

 窯焚きから1週間、薪を徹夜で燃やし続けた学生12人が、最高温度1,250度に達した熱気が残る窯の中から、次々と皿や湯飲みなどを取り出すと、見学に訪れた地域の方々の間から大きな歓声が上がりました。
  
  芸術学部生活環境デザイン学科2年の濵田洋輔さん(宗像高校)は、「今回は、コーティング剤である釉(ゆう)薬を使用せずにそのまま焼く『焼き締め』という手法で臨みました。土そのものの渋さや表情が十分に出た作品が焼き上がり、とても満足です」と、自作の皿を手に語りました。

◆九州産業大学柿右衛門様式窯
  登り窯と単窯の機能をあわせ持つ薪窯で、平成12年10月に設置しました。これは、当時、本学大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門窯を踏襲して設計された、日本で唯一のものです。

 

※ウイークデー・キャンパス・ヴィジット(WCV)・・・大学生が受けている通常の授業を一緒に受講する「1日大学生になる」教育プログラム。

【芸術学部】

 

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