日本経営診断学会「研究奨励賞」を受賞!

   

 地域共創学部観光学科森下俊一郎准教授の論文「宿泊業における訪日外国人客へのおもてなしとそのマネジメント」が、日本経営診断学会の「研究奨励賞」を受賞しました。

 この論文は、外国人観光客に評価の高い「山城屋」(大分県由布市湯布院町)、「澤の屋」(東京都台東区谷中)、「富士箱根ゲストハウス」(神奈川県足柄下郡箱根町)の現地調査とインタビューの結果を分析し、外国人観光客を引きつけるための方策を論考したものです。

 三者に共通しているのは、外国人観光客に対する日本人客と同質の家庭的なおもてなしの徹底に加えて、ホームページや施設利用案内を多言語対応するなどの環境整備のほか、浴衣の貸し出しや、お茶会や三味線演奏会、折り紙や空手の講習会などの開催を通した日本文化体験の充実を図ることで、外国人にも家庭的な温かさを感じられるおもてなしを徹底していることです。

 高級ホテルや老舗旅館のうやうやしいホスピタリティー、ビジネスホテルの過不足ないサービスなど、外国人観光客に不便を感じさせない工夫とは一線を画して、昔ながらの古い和室や内装と安心感を与える家庭的なおもてなしが外国人観光客にとっての魅力だと結論付けました。

 森下准教授は、「元来の日本らしさを感じられるひなびた宿が持つ家庭的な温かさに光を当てながら、これからもおもてなしの本質を突き詰めていきたい」と語りました。

【地域共創学部】

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