10月8日(水)、大楠アリーナ2020にて本学公開講座「博多祇園山笠を語る―静から動へ―」を開催しました。
特別講師に博多祇園山笠振興会の第9代会長瀧田喜代三氏を迎え、地域共創学部地域づくり学科の末松剛教授との掛け合いを交えながら、山笠の歴史、その魅力などについて紹介。当日の会場には、実際に使用していた手拭いや長法被、たすきなど、山笠ならではの展示もあり、受講者に分かりやすく解説されました。
瀧田氏は山笠に関係する神事のほか、震災などによる数々の苦難、山笠を支える重要な役割を担う女性たちの存在などに触れ、「山笠には世代ごとに明確な役割分担があり、仕事や学業と両立させながら取り組むことで人が育ったり、責任感、達成感が生まれたりする素晴らしさがあります。その魅力を世界に発信したいと考え、海外でもお披露目してきました。私たちには歴史を継承する責任があるからこそ、時代に合わせて祭りを変えていかねばと思っています。」と熱く語りました。
末松教授は、山笠に見られる神仏習合や町名の整理事業の影響、長法被が解禁となる毎年6月1日にみられる旧暦の名残など、歴史文化の視点から幅広く言及。「山笠は多世代が関わり、役割を持つことで各々が成長を実感できる素晴らしい祭り。これから先も山笠を存続させていくために、何を残し、変えていくのかを考えるのが大切である。」と述べました。
参加者からは、「とても充実した時間だった。来年の山笠を見るのが今から楽しみ。」「山笠に興味があったので、お二方から貴重な話が聞けて良かった。」などの感想が寄せられました。
本学の公開講座は子どもから高齢者に至るまで幅広い年齢層の皆様を対象に、大学の教育・研究等の知的財産を社会に還元するため、年間を通して開講しています。
どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお申込みください。
公開講座の詳細はこちらをご覧ください。
【地域づくり学科、産学共創・研究推進本部】