異文化経験を通じて

教務部

11月2日(木)4限目、国際文化学部の酒井順一郎教授が担当する課題解決演習Bで、ラグビーの国際大会『スーパーラグビー』に参加している日本チーム『サンウルブズ』マネージャーの豊田直樹氏を招いて講演していただきました。

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豊田氏は九州産業大学経済学部の学生で準硬式野球部に所属、卒業後はスポーツ用品店に勤務するも、自分の可能性を広げるため、海外へ渡り(カナダ2年間、ケニア2年間、イギリス1年間)、現在はサンウルブズのマネージャーという経歴の持ち主。

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特に青年海外協力隊で2年間滞在したケニアでの話はとても興味深く、裸足の子どもたちに野球を教えたこと、スラム街の貧しい人たちと触れ合ったこと、大通りの信号機が壊れたままだったこと、水が合わなくて常に体調不良だったこと、日本での『当たり前』が海外では『当たり前じゃない』ことを語ってくれました。

ケニアで挫折続きだった豊田氏はどんなに辛くても常に『受け入れ』と『尊重』の心を大切にしていたといいます。現地の人々のやり方を受け入れ、それを尊重し、異文化を理解しようとすることで、ケニアでの2年間を積極的に活動してきました。その後はイギリスの大学院に進学して1年間の勉強を経て、世界で活躍するラグビーチームを裏で支える仕事に就きました。

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世界で仕事をすればするほど日本のことが好きになっていったと豊田氏は言います。学生からの「来年留学予定で、どのような準備が必要ですか」との質問に、「日本の文化や政治、人々の暮らしをよく知っておくこと。海外で生活すると現地の人に必ずきかれるから。」と答えてくれました。

「目の前のことに全力で取り組め!」の言葉で講演を締めくくった豊田氏、今後の更なる活躍を期待します。

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※左端が豊田氏