「地域の公共交通」県政出前講座を開催

教務部

 

 6月30日(水)、「ICTを活用した地域公共交通の運行管理支援プロジェクト」を実施している理工学部の稲永健太郎教授と安武芳紘准教授のゼミ生を対象に、福岡県の県政出前講座が開かれ、福岡県企画・地域振興部交通政策課の河野健之氏が「地域の公共交通の現状と取組み」について講演を行いました。

 講演で河野氏は、人口が減少する中、民間のバスは採算悪化を理由に廃止が相次いでおり、平成14年度から令和2年度までに、福岡県内で廃止されたバス路線は、約280路線、距離にして約1800kmにおよぶことを紹介しました。

 

 また、路線バスのかわりに、利用者の予約に対してAIが最適な運行ルートや配車を行う乗合輸送サービス「AIオンデマンドバス」の需要が高まっていると話す一方で、「利用者が少ない過疎地域では、運転手と利用者が会話しながら、その都度ルートを決める方がニーズにあう場合もある」と指摘しました。

 

 講演を聞いた理工学部情報科学科3年の原田幸秀さんは「AIが全てではないことを知りました。利用者のニーズにあう運行支援の方法をゼミで考えていきたいです」と話していました。