
ICT(情報通信技術)を活用した自治体コミュニティバス運行支援に取り組む九産大理工学部稲永健太郎准教授研究室では、2013年から、独自に開発したタブレット端末アプリを使ったバス利用状況調査を行っています。
遠賀郡芦屋町から始まったこのプロジェクトは年々拡大を続け、これまで福津市、宗像市など福岡県内6市町村のコミュニティバスで、利便性向上やダイヤ改正に貢献しています。
今回7番目の自治体として、小郡市のコミュニティバス「七夕ふれあい号」の7路線が加わりました。学生11人は、5月1日(火)、運行経路や時刻、バス停位置の「改善要望」を収集するため、タッチパネル式のタブレットを全路線のバスに設置、一日中バスに乗り込んで15日までのデータ収集への協力を呼び掛けました。
6月からは同じタブレットを使って「利用目的」の、7月には「利用頻度」の調査を行い、コミュニティバスの運用改善のため、分析したデータを小郡市に提供する予定です。
情報科学部4年の吉丸雄大さん(九産大付属九州産業高校)は、「朝から夕方までさまざまなルートのバスに乗車し、地元の方々に調査の協力をお願いしました。『“地域の足”であるコミュニティバスの改善に取り組んでくれてうれしい』という声を励みに、さらなるデータ収集に努めます」と、意気込みを語りました。
現在、多くの自治体から協力要請が来ており、今後も福岡県全域に拡大していく予定です。
>>情報科学部の学生がタブレットを使ったバス利用状況調査を開始
【理工学部】