生命科学部を今春卒業した辻智代さん(小倉高校)の発表「電析法によるFe-Ni合金箔作製に関する研究」が、一般社団法人表面技術協会九州支部の「優秀学生賞」を受賞しました。
この賞は、金属などの素材を処理する技術である「表面技術」に関わる分野を専攻する優秀学生を表彰するものです。
受賞した研究は、熱による寸法変化を避けたい半導体製造装置や精密検査装置などで多用されるFe-Ni合金(インバー)の製法に関するものです。同合金は融点が高く、1000℃を超える高温でしか融解できませんでしたが、電析法(めっき)を利用し、水溶液を反応の場として用いることで、100℃未満の低温での精製が可能となると結論付けました。この研究で、同合金の電析挙動と物性変化に水溶液中の微量不純物だけでなく、溶媒である水の純度そのものも影響を及ぼしている可能性が高いことが明らかになりました。
【生命科学部】