11月23日(土)、博士前期課程全研究科共通科目である「プロジェクト実践演習B」を受講する大学院生6名と経済学部の環境経済学ゼミナール所属学生9名が、荒尾干潟水鳥・湿地センター(熊本県荒尾市)で、生物多様性ワークショップ「アンブレラマーカーをつくろう」を開催しました。
同プロジェクトでは、生物多様性の「価値」について、経済学・生態学・芸術学の各分野の視点から、多面的な評価を追求する学修を行っています。
同ワークショップには、午前・午後の部で合わせて18名が参加しました。
当日は、生物多様性に関する話題として、生き物から着想を得て新しい技術や仕組みを考える「生物模倣」について説明しました。その後、工作の時間では、荒尾干潟に生息するシロチドリ、マジャク、マメコブシガニ、ムツゴロウの中から選んだ写真と、写真専攻の学生が撮影した工作者自身の写真を組み合わせて、アンブレラマーカーを作成しました。工作の仕上げには、貝殻や星形のオーロラパーツを使用し、参加者は生物模倣の代表例である「構造色」を体感しました。
同ワークショップを運営した芸術研究科1年の馬子峰さんは「ワークショップで、さまざまな芸術分野の人々が環境保護において果たしている役割を実感しました。 私たちは手工芸品を作ることで自然の美しさを感じると同時に、環境保護のためにどのような努力ができるかを考えることができます。 大学院生として、作品を通して人と環境の関係を表現することはとても重要なことだと思います」と感想を述べました。
【大学院・経済学部】