12月19日(土)、オープンイノベーションセンターは、株式会社日本政策金融公庫福岡支店と協力し、ソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)の育成を目的とした「第5回ソーシャル・ビジネスプラン※・コンテスト」を開催しました。
当日は、商学部・生命科学部・建築都市工学部の学生8チームが、障がい者向け防災キットの開発や農作物生産量増加のためのフルボ酸の生成・販売、働く女性のための夜間型託児サービスなどのビジネスプランを発表し、株式会社アバンティ会長・渡邊智惠子氏や日本政策金融公庫・宮本大資氏など4人の審査の結果、チーム「VJ農業」が発表した「外国人の野菜ビジネス」が最優秀賞に輝きました。
ベトナム人と日本人の混合チームが提案したこのプランは、葉から根まで丸ごと食べられて栄養価が豊富なベトナムナスやベトナムバジル、ヘチマなどのベトナム野菜を日本の農家で栽培、販売することで、新たな特産品を生み出すとともにフードロスを削減し、さらに日本人の食卓を豊かにするというものです。
審査員からは、日本在住のベトナム人が母国の野菜を食べられることに加え、日本の農家にもメリットがあり、将来性が期待できると評価されました。
最優秀賞のチームリーダーで商学部経営・流通学科3年のブイドック ホアンさんは、「実家が農家の日本人学生とともに、双方がWin-Winとなるようなプランの作成に努めました。“ソーシャル・ビジネス”であるため、単に利益を上げるだけではなく、社会の課題を解決するという観点からのプラン作成に苦労しましたが、最優秀賞を受賞できてとてもうれしいです」と語りました。
また、審査会終了後には、一般社団法人Public Meets Innovation代表・石山アンジュ氏による、シェアリング・エコノミー※についてのオンライン講演会も行われました。
※ソーシャル・ビジネス・・・ソーシャル・ビジネスとは、環境や少子・高齢化、経済の低迷など
さまざまな社会的課題の解決を、事業(ビジネスモデル)を通じて
解決していく新しいビジネスの形のこと
※シェアリング・エコノミー・・・物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する
社会的な仕組みのこと
【商学部】