唐川 遥

唐川 遥

唐川 遥
  • 大学院情報科学研究科1年 博士前期課程 ※2024年取材

研究テーマについて教えてください

 電動ストレッチャー利用者が安全に移動できるように、利用者自身に周囲の情報を提供するシステムの開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、身体が自由に動かせない脊髄性筋萎縮症を患った方を対象に、その方が自分の意志で自由に移動できるよう、電動ストレッチャーを開発中です。指導教員の下川先生にアドバイスを受けながら、本学の芸術研究科、工学研究科や情報科学科など、さまざま々な人と協力し、取り組んでいます。私が担当している部分では、ストレッチャーにカメラやセンサーを搭載し、周囲の状況をリアルタイムで把握し、映像や音声を通じて利用者に伝えることで、安全な移動をサポートするシステムの開発をしています。

 

九産大の大学院、情報科学研究科を選んだ理由は?

 学部時代から九産大で学んでいたため、先生方や研究室の環境について十分に理解しており、その点が大学院進学の大きな決め手となりました。また、学部時代に取り組んでいた研究を大学院でも引き続き進めることができるため、より発展的な研究ができると考えたからです。

 

普段はどんな勉強をしていますか?

 普段は、情報セキュリティやAIを使用したシステム開発について学んでいます。また、自分の専門的な技術のみではなく、さまざまな技術を学び、日常生活の役に立つようなシステムの開発にも取り組んでいます。

大学院生としてインターンシップで取り組んだことについて教えてください

 インターンシップは、自身の研究で助言を仰いでいる工学研究科榊教授の薦めがあり、(有)BOND社で学内学食・売店の営業情報を提供するシステムの開発に取り組みました。このシステムの特徴は、大学の公式ホームページに公開されているPDFから自動で情報を取得し、その日の学食や売店の営業状況を映像や音声を使って発信できる点です。これにより、利用者は手軽に最新の営業情報を確認できるだけでなく、視覚的にもわかりやすく提供されます。さらに、このシステムでは大学の魅力を伝えるコンテンツも含まれており、学内外の利用者にとって便利な情報源となることを目指しています。

そのほか、参加している活動があれば教えてください

 私は『ゲーム作ろうラボ』という活動に参加しています。この活動は、芸術学部と情報科学科の学生が、チームを組みゲームを開発し、プログラミングやデザインのスキルを向上させる活動です。定期的に開催されるハッカソンや、学内外の展示にも参加しています。また、この活動を通じて、他大学の学生とも連携しながらゲーム開発を行うコミュニティにも参加しています。異なる視点を持つメンバーと協力することで、さまざまな技術やアイデアを学ぶことができ、非常に充実した経験を積んでいます。

今後の抱負は?

 これからは、自分の専門だけにこだわらず、いろいろな技術を学んでいきたいと思っています。柔軟な発想でシステムを作れるようになって、さまざまな分野のアイデアを生かした開発ができるようになれたらいいなと思っています。

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