グリーンインフラとしての公共・民間敷地の機能観測・評価




キーワード
研究シーズの紹介
都市型水害対策としてのグリーンインフラ(GI)の普及推進が始まっています。しかし、その機能の体系的観測・評価の不足が指摘されてもいます。そこで本研究は福岡県新宮町に2016年4月に開校した新宮北小学校と、2020年11月に竣工したT社敷地の「雨庭」を対象として、体系的・継続的に水収支と景観価値を把握し、GI普及の要件を明らかにするものです。
新宮北小学校では2017年度から観測をしています。T社敷地は2021年度から観測開始が可能です。前者は公共施設として、雨水貯留浸透による治水機能と植栽散水・トイレ洗浄の利水機能をもっています。後者は民間施設として、流出抑制と景観改善により、雨庭の普及モデルの役割をもつ。両者の多様な機能を把握することで、GIの普及要件が確実に得られます。
Point
効果が明確で魅力的な雨水管理の要素技術
- 気候変動に伴う大雨と、都市化による洪水の激化に適応する、都市型水害対策を行います。
- 誰にでも取り組める、小規模で分散型の、さまざまな効果を提示します。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 小石原焼の里の生業・観光・風景の持続に関する調査研究
- 社会福祉施設職員の水害に対する意識に関する事例研究
- 相国寺の枯山水庭園における雨水浸透機能の実測と評価
- 立花口区の古民家における認証制度活用のための住民意識調査