多結晶シリコン太陽電池の急速劣化に関する研究



キーワード
研究シーズの紹介
本研究は多結晶シリコン製太陽電池の急速劣化を解明することを目的にしています。
太陽電池の劣化率は0.5%/年程度であることが近年報告されています。一方、メガソーラーでは高電圧によって数ヶ月から数年で出力が大幅に低下するPotential Induced Degradation(PID)現象が報告され、太陽電池に脆弱な領域があることが知られています。一般家庭の太陽電池では短期急速劣化は発生しないものの、10年を超え使用するとPIDと同じ領域が故障する可能性があります。そこで我々は長期信頼性試験を実験室で実現し、太陽電池の劣化メカニズムを明らかにする研究を行っています。
今回開発した共焦点顕微鏡は太陽電池の同じ領域を時系列的に解析するツールになります。
Point
光計測技術
- 加速劣化試験の前後で同じ領域の解析が可能になります。
- 最も劣化し易い結晶粒界近傍を詳細に分析できます。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 太陽電池の長期使用試験法に関する研究
- 半導体レーザの電流ブロック機能に関する研究