アフターコロナに向けた地域公共交通のための運行管理支援システムの拡張

キーワード
研究シーズの紹介
公共交通空白地域・不便地域の解消および住民の足を確保維持するため運行されている、コミュニティバスやデマンド交通等の地域公共交通の多くは、赤字運営を強いられています。喫緊の課題として、運行改善に向けた利用状況・運行状況等の現状を“見える化”し、実態に即した施策を講じることが重要です。
本研究では、情報通信技術を用いて、地域公共交通の運行に係る各種データの収集およびその活用のための、独自の運行管理支援システムを開発・拡張し、実用化・高度化に向けた活動を行っています。合わせて、収集データを用いた地域公共交通向けのデータ整備や経路検索(乗換案内)サービスへの標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)データ提供等、各種運行管理の活動を支援しています。
Point
車両位置情報提供システム
- 運行車両の位置データや車載センサーからの収集データ、およびGTFS-JPデータにもとづき、利用者へのリアルタイムな運行情報の提供が可能です。
データ収集・分析・表示アプリ
- 停留所ごとの乗降客数や利用目的等の簡易アンケート結果、運行車両の位置情報を車内設置タブレットで容易に取得し、分析結果を表形式やオンライン地図と組み合わせて表示できます。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 地域コミュニティによる情報発信活動へのICT支援に関する研究
- 情報通信技術を活用した情報流通および情報品質に関する研究
- 産学連携によるPBL(課題解決型学習)に関する研究