民間伝承を活用した地域振興と災害対策 ―北部九州を中心に―



キーワード
研究シーズの紹介
その土地に住む人びとが自分たちの「歴史」として語り伝えてきた「知恵の所産」である伝承は、防災や減災に活用するための各地域の自然災害にまつわる言説の情報収集と整理活動を通じて、近年その重要性が特に見直されています。国土地理院の地図にも、2019年3月15日から「自然災害伝承碑」について、新たなマークが使われるようにもなりました。そこで、本研究では、北部九州を中心に、歴史事象を伝える営為と地域に伝わる伝承との関係性、さらにそれらを伝えるメディアの創造について考察しながら、それらを地域振興や災害対策に活かすことを目指します。
Point
①民間伝承を活用した地域振興
- 土地の歴史と結びつき、時代を越えて語り継がれ書き写されてきた伝承の紹介・発信を行うことで、地域の振興を目指すのみならず、人々が抱く歴史や生きてきた土地の文化を読み解くことを目指します。
②民間伝承を活用した災害対策
- 災害をめぐる伝承の紹介・発信を行うことで、防災・減災を目指すのみならず、地域文化の継承を目指します。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 平家物語とお伽草子・伝承文学との相関をめぐる研究
- 平家物語にまつわる文芸領域及び文化の動態に関する研究
- 中世及び近世前期における文芸テクストの生成基盤と流布の様相に関する研究