子ども一人一人を大切にする丁寧な保育をめざして-保育の質のアウトカム指標としてのPVT-R

キーワード
研究シーズの紹介
本研究は、保育所保育における保育の質の改善を図るために、客観的な指標として絵画語彙発達検査改訂版;PVT-Rをスクリーニング的に用いる。従来の保育の質の改善をめざした保育研究は、効果検証としては質的な評価のみで行われていることが多く、定量的な指標を用いることは少なかった。
そこで、被験児が図版を指さすだけで回答できる負担が少なく容易な検査であり、理解語彙の発達水準が評価点(SS)として把握できるPVT-Rを用いることとした。PVT-Rをpre-postで実施することにより、クラス平均のSSを保育の質の改善のアウトカムとしての指標として用いることができると考えた。
また、同時並行的に、定期的な研究保育を実施し、言葉かけの留意事項が適正に保育の中で実践されているのかを検証した。
本研究で対象となった2つの保育園のそれぞれのクラスでは理解言語の発達水準は維持されていたことが分かった
Point
保育の質の改善
- 保育の質の改善のアウトカム指標が簡易的に算出できます。
- 園における保育の具体的な改善事項をボトムアップに抽出できます。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 幼児教育・保育における特別な配慮が必要な子どもに対する指導法に関する研究-言語、情緒、行動に課題 のある子どもに焦点を当てて