情報共有と「神」ソーシャルデザインに関わる「情報共有」の研究 Ⅱ


キーワード
研究シーズの紹介
本研究は、ソーシャルデザインの観点から情報共有のあるべき姿を考察する継続研究の一つとして、人類が太古の昔に発明した超越的な存在としての「神」の存在意義を再検討するとともに、歪みが大きくなりつつある現代社会を相対化する視点を探ったものである。「神」の概念は、デザイン研究の対象としては違和感があるかもしれないが、社会学的なアプローチにおいては、人類最初の発明である「神」という「外部性」は社会における「内部⇆外部」の交換を促進し、定常開放系としての社会の活性化に寄与する存在である。
現代社会が抱える「情報を共有できない」という現状の根底には「情報の氾濫」、「法・マニュアルの肥大化」、「ツールのブラックボックス化」といった問題がある。これらに対し「自律分散協調する小さな社会」、「法・マニュアルの簡素化」、「ツールのホワイトボックス化」など、インターネット文化が育んだオープンな設計思想に基づくソーシャルデザインの可能性を探った。
定常開放系としての社会を更新し続けるには、万物の占有と制御を指向するのではなく、万物に宿る「外部性」を活かすことが必要である。
Point
デザイン哲学
- 人類史を遡って「社会の構造」をモデル化
- 現代社会における情報共有のあるべき姿を模索

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 組織の情報共有のためのCMSの活用に関する研究