赤ちゃん動作法による育ち支援-乳幼児健診や育児支援場面での活用-


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研究シーズの紹介
ひとのこころを支援する活動と聞いて、すぐに思いつくのは、カウンセリング場面ではないでしょうか。困っているひとが言葉でこころの悩みを語っていきます。また言語がまだ十分に使えない子ども達については、遊びを通してこころの問題を表現させ、問題解決を支援していく方法があります。つまり、こころの支援の対象は、国内外の研究をみても幼児期以降となっており、乳児期は、こころの支援の対象になっていません。
しかし赤ちゃんにも、こころの悩みがあるのではないでしょうか。
乳幼児健診にくる赤ちゃんの中には、例えばおもちゃに手を伸ばして遊べる月齢なのに手を出さず、じっとして動き出さない子がいます。これを心理職の立場から見た時、手の使い方がわからないのではなく、こころが活性化していないのではないかと読み解きます。
このように、からだの動きとこころの問題を関連づけてとらえる方法を、臨床動作法といいます。
私は臨床動作法の知見を用いて赤ちゃんのこころの問題をとらえ、できる限り早期から支援していこうという目的で研究をしています。
Point
赤ちゃん動作法
- 赤ちゃんのこころの問題をとらえることが可能です。
- 赤ちゃん動作法という心理支援法を用いて、赤ちゃんのこころに支援を行い、発達や適応を支援することができます。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 臨床動作法の援助効果に関する研究