脳波モニタリングによる照明環境・生活環境の心理生理学的評価とニューロフィードバック制御

脳波モニタリングによる照明環境・生活環境の心理生理学的評価とニューロフィードバック制御

3. すべての人に健康と福祉を 9. 産業と技術革新の基盤を作ろう

キーワード

  • 人にやさしい照明環境、光によるメンタリティの向上

研究シーズの紹介

生活空間における照明環境は,居住者が快適に過ごすとともに適度な精神状態や覚醒度を維持する上で大切な要素です。ヒトが精神活動を行う際の心理的負担の大きさは,認知負荷などの生理学的指標によって評価することができます。精神活動に伴う認知負荷は適切なレベルに維持されるべきものです。
照明環境における明るさとそのゆらぎは認知負荷に影響を与えます。照明光に微弱なゆらぎを重畳することによって,皮質活動が変化しますが,このことはヒトの精神状態が照明環境により制御できることを示唆します。そこで本研究では照明光におけるゆらぎがもたらす脳波と認知負荷の変調のメカニズムを詳しく調べるとともに,ニューロフィードバックによる認知負荷の制御可能性を明らかにします。
さらに本研究では,照明光として認知負荷・精神的負荷の面で好適な,あるいは忌避すべき照射条件などを明らかにして,生活環境デザインへの応用と実用化に向けた提案を行います。

Point

ヒトの心理生理学的状態をはかる技術

  • ヒト脳波の広帯域測定によって精神活動や認知状態を高精度で評価できます。
  • ニューロフィードバックで心理学的レジリエンスを高めることができます。
  • 照明光の特性によりヒトの精神的活動と快適さを最適化することができます。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ

  • 感覚処理感受性の神経生理学的評価およびニューロフィードバック
  • インクルーシブ教育の高度化に向けた授業者支援ポータルシステムの開発
  • 感覚過敏をはじめとする発達障害者の学習困難に対応した理科教材と実験演示手法の開発
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