東北地方の「シシ」に見る、人と野生を再接続する「知性」としての役割

東北地方の「シシ」に見る、人と野生を再接続する「知性」としての役割

14. 海の豊かさを守ろう 15. 陸の豊かさも守ろう

キーワード

  • 地域研究、民俗学、マルチスピーシーズ人類学

研究シーズの紹介

本研究では、東北地方において儀礼や舞踊、狩猟文化などに痕跡を残す「シシ」に焦点を当て、石倉敏明が獣頭舞踊儀礼の存在意義として提起した「共異体」の視点を手がかりに、「シシ踊り」を「人間と動物が織りなす複雑な関係史が刻み込まれたメディア」と捉え直します。シシという概念に内包される人と野生の関係性・向き合い方や、人間と動物を繋ぐ回路、すなわち「人と野生を再接続する知性」としての役割について調査することで、人がシシに擬態・模倣せざるを得なかった歴史的・精神的な背景についての考察を深めることが目的です。さらに本研究は、研究者・アーティスト・編集者によるコレクティブで行い、その取り組みは「書籍」「映画」「Podcast番組」といった多様なメディアフォーマットで展開する予定です。

Point

遠野のシシ踊り

  • 頭につけたカンナガラが印象的な風流シシ踊りの一種。身にまとった幕を持って踊るため幕踊り系鹿踊りという。遠野地方ではドロノキ(柳)をカンナで削った薄く長いカンナガラをつけるため特にカンナガラジンと呼ぶ。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ

  • 編集的技法と思考の実践と研究
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