西鉄とまちづくり 副題:西鉄版TODと富山市版TOD (論点整理)



キーワード
研究シーズの紹介
西日本鉄道株式会社などの我が国の民間鉄道会社の多くは、20世紀の人口増加、経済成長及び都市化進展の中で、公共交通路線網の整備・運営と沿線の住宅・商業・都市開発を空間的かつ財務的に一体のものとして進めてきた。しかし、21世紀に入って少子高齢化と経済成熟化が進む中で、車社会の下で拡散した土地利用を徐々に再集約していく必要があり、その推進方策が模索されている。
富山市は、富山地方鉄道と連携し、LRT網の形成、公共交通沿線地区への居住促進、中心市街地の再活性化などのコンパクトシティ政策を長く推進してきた。その実現が期待されている。
両事例とも、公共交通路線網と沿線の開発を一体的に捉える点で共通点を持つ。本研究では、両者の得失を比較分析し、縮退する時代に適した地域整備の方策などを考察する。
Point
TOD (公共交通指向型開発)
- 公共交通路線網整備・運営と沿線の住宅・商業・都市開発の一体化
- 20世紀の人口増加・経済成長・都市化の進展に効果的に対処
- 21世紀の少子高齢化・経済成熟化の中で地域空間をコンパクト化

期待される活用シーン
