非体験者による語り継ぎのエスノグラフィ ~旧産炭地筑豊における民俗学的実践の探求~

非体験者による語り継ぎのエスノグラフィ ~旧産炭地筑豊における民俗学的実践の探求~

4. 質の高い教育をみんなに 10. 人や国の不平等をなくそう 11. 住み続けられるまちづくりを

キーワード

  • 旧産炭地筑豊、聞き書き、世間話、語り継ぎ

研究シーズの紹介

かつて日本最大の炭田であった筑豊旧産炭地域において、炭鉱に生きた人々の歴史を語り継ごうとしてきた人びとの実践の可能性を、研究者自身が地域住民の暮らしや実践の場に加わらせていただきながら探求しています。
炭鉱閉山後の筑豊では、地域の歴史と文化を遺し、自らの手で地域の暮らしを改善しようとする多様な取り組みが行われてきました。現在では、炭鉱閉山から約半世紀が経過し、現在では炭鉱労働体験を持つ人々は少なくなっています。さらに、閉山後の地域で炭鉱の歴史を継承し、地域づくりに取り組んできた人々もまた、高齢化しています。こうした人々の生活史・人生史にじっくりと耳を傾け、活動に加わることで、筑豊に生きた人びとの歴史を非体験者である私たち自身の生き方を創造するための知として編みなおし続けています。

Point

筑豊における民俗学的実践

  • 聞き書きや参与観察調査により、そこに生きる人々の視点から歴史と文化を捉えることが可能です。
  • 自分たちの歴史を自ら学び他者と話し合うことで世の中をより良くしようとした民俗学の理念と方法を、現代的な実践として応用しています。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ

  • 「世間話」研究の意義に関する理論的研究
  • 現代における体験の「語り部」の生成に関する研究
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