「実験工房」期の大辻清司作品



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研究シーズの紹介
本研究では、20世紀日本の写真表現に大きな足跡を残した写真家大辻清司(1921‐2001)が、1950年代に展開した実験的な一連の作品を、現存する撮影フィルムの精査にもとづき、その生成過程を解明することを目指した。
1952年発表「太陽の知らなかった時」、56年発表「海のギャラリー」、同「無言歌」、59年発表「無罪・有罪」の4作品において、大辻が探究したフォトシークエンスの新たな詩法、共作者(瀧口修造、吉岡実)との表現上の対話のありよう、同時代の写真表現との関連を検証していくことをつうじ、インターメディアの芸術集団「実験工房」に参加した時期の、大辻作品の意義を明らかにした。
Point
写真アーカイブ
- 20世紀の映像遺産に潜在する、新たな価値を引き出す。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 1970年代における現代美術への写真・映像メディアの導入/浸透に関する研究。
- 写真表現における「日付」の効果に関する研究-桑原甲子雄、荒木経惟を中心に。