大質量X線連星における質量輸送の研究

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研究シーズの紹介
大質量X線連星と呼ばれるX線で明るく輝く天体での質量輸送過程を研究する.X線連星では大型の主星からブラックホールなどのコンパクト天体への質量輸送に伴う重力エネルギーの開放がX線のエネルギー源となっている.連星の軌道周期が大きいときには質量降着はBondi-Hoyle-Littleton(BHL)理論に従う一方,軌道周期が短く主星の大きさが自らの重力圏であるがRoche Lobeを超えてしまう際には,RocheLobe Over Flow (RLOF)により質量輸送が進行する.しかし,BHL理論とRLOFの中間をつなぐシンプルな理論は存在しない.本研究では,BHL降着とRLOFの間を埋める簡潔で便利な理論構築を目指している.
Point
連星間質量輸送を記述するシンプルな理論モデル
- コンパクト天体からのX線電離をポテンシャルとして扱うことで,数値計算を簡略化
- 制限三体問題とすることで,計算不可を大幅に低減しつつ,重要な物理過程を抽出

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 自然科学分野の高齢者向け生涯教育への貢献