最適な国際生産分業を目指し続ける調整機構に関する研究

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研究シーズの紹介
近年,多くの日本企業が複数の国・地域に拠点を設立し,ビジネスを展開している。自社の拠点配置が多様化すればするほど,何を,どの拠点で生産し,どの市場に供給するのかという選択肢が増加することになる。同時にそれは,自社にとって望ましい国際生産分業のあり方をいかに形づくるのかがますます問われるようになったことを意味する。
しかし,これは極めて困難な問題である。時間の経過に伴う市場の変化,そして,それが促す拠点の成長という連鎖によって,最適な国際生産分業のあり方は変わっていくからである。
本研究では,日本二輪車企業を事例として,企業が最適な国際生産分業を目指し続けていく過程と,それを実現するための組織内部の意思決定の仕組みの解明に取り組んでいる。
Point
国際生産分業を調整する仕組みの社内整備
- 最適な国際生産分業の形成は,長期にわたって遂行するプロセスと捉えることが重要です。そして,この営みを続けていく中では,自社の将来構想が有する長期的な視点を確保しながら,各国・地域の市場・拠点の変化に応じていくための仕組みを社内に整えることが求められます。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 循環型サプライチェーンの設計に関する研究