貨幣の資産評価関数を基礎とする債券取引の理論:財市場と債券市場の関連


キーワード
研究シーズの紹介
近年,金融政策の分野で貨幣供給量に代わって名目利子率が中央銀行にとって直接に操作可能な政策変数と見なされるようになると,利子理論に対する関心が,とみに高まった。今や名目利子率は貨幣市場で貨幣の需要と供給が等しくなるように決定されるのではなく,一定のルールに基づいて金融当局によって直接に設定される。それでは,金融当局にとって,どのような名目利子率の水準が望ましいのか。
とはいえ,本研究が検討するのは,どのような名目利子率が中央銀行にとって,あるいはマクロ経済にとって望ましいかではない。本研究は,マクロ経済政策ではなく,その背景にある経済理論,特に利子率の決定に関する理論に注意を払う。
Point
債券取引
- 直接交換経済では債券取引は,異なる時点の間での財の交換と見なされる。
- 貨幣経済では債券取引は,異なる時点での貨幣の交換と見なされる。

期待される活用シーン

その他の研究テーマ
- 貨幣経済における総産出量の決定に関する研究